まず第一に、標準治療。
健康に不安があった人もなかった人も、お医者様から「ガンですね」と言われたら、ショックです。
「もう死ぬのかも」
そう悲観してしまうことも少なくありません。
ガンは治る時代、そんなことを聞いたことがある気もするけれど、頭は真っ白。
よぎるのは、原因はあれだろうか、これだろうか、あれをやめておけば、これをもっとちゃんと食べておけばなど、今考えても仕方のないことばかり。
けれど、現実は次々襲ってきます。
手術。
抗がん剤。
放射線。
どれも、できれば関わりたくなかった言葉です。
落ち込んでいると、心配した家族や友達、同僚から、膨大な情報が入ってきます。
手術をせずに、食事療法で治った話。
ガンを克服した人が飲んでいた、サプリメント。
身体の細胞を蘇らせるという、水。
けれど、ちょっと待って。
標準治療と言われる、ガンの治療ガイドラインによる手術、抗がん剤、放射線などの「普通の病院」で言われる「普通の治療」は、普通、つまり一般的、普遍的でありながら現時点での「最高の治療」でもあります。
数々の症例に基づいた、いわゆる「エビデンス」によって一定の効果が認められた治療です。
ですから、あなたがお医者様から、手術ですね、抗がん剤ですね、放射線ですねと言われたら、その治療はあなたが生き延びるためににもっとも近い道なのだ、ということを忘れないでいてください。