ガンの治療を受ける上で、知っておきたい用語と定義があります。

標準治療

手術、抗がん剤、放射線など、ガンと診断とされるとまず提示される治療です。
それぞれのガンの種類、ステージに合わせたガイドラインが示されており、このガイドラインは随時、更新されています。

信頼できる臨床試験に効果が裏付けられた治療が標準治療として認められ、保険適用となります。

「標準」という言葉から「並」という印象を受ける方もあるようですが、実際には現時点でもっとも治癒の可能性が高い、最高水準の治療ということになります。

先進治療

高い効果が認められるものの、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、今後評価を行うことが必要な治療です。

評価の結果、十分な効果が認められれば将来的には保険適用の可能性があります。

保険適用のものとそうでない治療を併用すると、保険適用がなくなり100%自費になる場合がありますが、先進治療は保険診療との併用が認められています。

統合医療

統合医療は、厚生労働省の定義によれば「近代西洋医学を前提として、これに「鍼灸」「あんま・マッサージ・指圧」「ヨガ」「漢方」「健康食品」など、相補・代替療法や 伝統医学等を組み合わせて更にQOL(Quality of Life:生活の質)を向上さ せる医療」であり、様々な療法が玉石混合で存在しているのが実情ですが、医師主導で行うものであるというのが大事なポイントです。

先制医療

上記の統合医療に加え、食事療法・栄養療法・運動療法・精神療法に関する研究,さらにこれらを 基礎とした疾患の病態研究を行い、より効果的で効率の良い治療法の実践と新たな治療法の開発によって、ガンのみならず他の難病を制し、さらに病の発症を未然に防ぐ視点から行う医療の考えです。